ACP と在宅緩和ケア

ヒノキの花粉症の方はしんどい時期かもしれませんが、新緑に囲まれる”春本番”を迎える良い季節になりました。
日々、訪問診療を行っていますが、がん患者さまに於いては在宅での疼痛コントロールなど在宅緩和ケアに注力しております。看取りまで在宅で御希望になられる患者さまも多く、「ACP」について話させて頂きます。
「ACP」ってお聞きになった事ありますか?
「Advance Care Planning(アドバンス・ケア・プランニング)」の事で、日本語(愛称)を「人生会議」とされました。
終末期医療に関係する事で、最近、医療従事者向けに講習会、研修会など時々行われています。
ACPとは、
・「将来の変化に備え、将来の医療およびケアについて患者さんを主体に、ご家族や近しい人、医療・ケアチームが “繰り返し” 話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスの事」
・「かかりつけ医を中心に多職種が協議し地域で支えるという視点が重要」
・「本人の意思は変化しうるものであり、医療・ケアの方針につての話し合いは繰り返す事が重要」
     ※人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン H30.3. 厚生労働省)
簡単に言えば、自分の最期を迎えるにあたり、その意思を家族だけでなく、”かかりつけ医”を中心とした医療チームと、”繰り返し” 話し合っておく事です。
その過程で、私のよう、”地域のかかりつけ医” が重要になってきます。
がん治療中で痛み・倦怠感など様々な症状が出現し、出来るだけ自宅で過ごしたい場合には、在宅緩和ケアが必要になってきます。がんへの治療とは違った視点で、やや専門的な投薬やケアを行う必要があります。
がん治療中の方、そのご家族の方、色々分からない事、不安な事 沢山お抱えになっている事と思いますので、お気軽にご相談頂けたら嬉しいです。
ACPに関して、詳細は下記リンクをご参照下さい。
※日本医師会 ホームページ:https://www.med.or.jp/doctor/rinri/i_rinri/006612.html
※厚生労働省 ホームページ:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html
2019年4月14日 日曜日
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